Self-Realization Fellowship 東京瞑想グループ

スリ・ダヤ・マタ: サンガマタの日常から

たくさんの方からSRF/YSSの会長であり、サンガマタ(修道会の母、女性指導者)でもあるスリ  ダヤ マタについてもっと知りたいという要望をいただいています。またこの様な質問もよくお受けします、“彼女はどんな人ですか? 一般の人も参加することのできる場所にあらわれたり、講演をおこなう予定はありますか? どこで暮らし、普段どの様なことをなさっているのですか?” 等々。  みなさんに彼女の日常生活の一端をご紹介し、あわせて最近の活動をお知らせすることはわたしたちの喜びでもあります。

スリ ダヤ マタは神と修道会への帰依者であり、その生涯はグルの教えをつうじて神と人類に奉仕することにささげられています。長年にわたって、彼女の日常生活はパラマハンサ ヨガナンダがすべての僧侶のために制定した規則的な毎日の瞑想、宗教的な奉仕、気力、体力を養うための運動、霊的な学習というスピリチュアルな日課に従っています。人々はよく彼女に多くの責任を担いながら、どうやってバランスの取れた生活を送っているのですか? という質問をしますが、その際、彼女の答えはいつも決まっています、“多くのスピリチュアルな日課にもかかわらず、ではなくそのおかげですべての責任を果たすことができるのです。パラマハンサジが教えられたように、朝、昼、夜と瞑想し、瞑想と瞑想のあいだにも常に神に意識を集中することによって、わたしの強さ、インスピレーション、導きを得ることができるのです。” マタジは、彼女ができるのであれば、わたしたちにもできるはずだということを、そして忙しい日常生活の中で霊的な努力の恩恵を受け、たとえ過酷なスケジュールであっても、そこに喜びと満足を見いだすことを常にわたしたちに思い出させてくださいます。 グルジがそうなさっていた様に、彼女の一日は瞑想で始まり、瞑想で終わります - 朝は自分の部屋で、そして夜は聖所として保存してあるグルジの部屋で。そこで彼女はセルフ-リアリゼーション フェローシップをつうじて霊的援助を求めてきた人々の癒しと幸福を、そして世界の平和を深く祈ります。毎日、仕事を始める前に、パラマハンサジの書かれたものを読み、その日に実践するスピリチュアルな教えを確認します。この様にシンプルで実用的な方法で彼女はグルジの教えの  本質を生きる力に変えてきたのです。

パラマハンサジのアシュラム(修道院)で初めて人生を神にささげてから75年が経とうとしていますが、今でも彼女の一日はグルジの教えを広めるためのたくさんの奉仕の時間で占められています。彼女は常に”仕事(work)”という言葉よりも”奉仕(service)”という言葉の方を好まれます。彼女の人生は正に愛こそ意志を働かせるための最も大いなる力であるというパラマハンサジの言葉を証明するものでした。ダヤ マタジは助手や秘書として奉仕する数名の僧侶や尼僧と一緒に働いていますが、彼らはマタジの深い集中と必要な仕事を成し遂げる非凡な能力について証言しています。数名の助手に異なる内容を口述筆記させ、秘書が追いついてくるのを待ちながら、その合い間に、全く関係のない複数の電話に対応することさえありました! ダヤ マタジはセルフ-リアリゼーション フェローシップの会員や友人から受け取るたくさんの手紙に、一人一人の要望に応じて思いやりの心を込めて注意深く目を通し、彼らに神の祝福が注がれるように深く祈ります。さらにアシュラムという共同体の霊的、実務的な面を指導し、監督する立場にある者を含むSRFの様々な分野の仕事を担当している僧侶、尼僧と定期的に面会をしています。

“SRFの仕事をおこなうときに、何らかの決定を下す際の原則は何ですか?”と尋ねられたとき、ダヤ マタジはこう答えられました、“基本的に、グルジ(Master)の意識にわたしの意識の波長を合わせたいという願いがあるだけです。まず最初に、そして最も大切なことはパラマハンサジの弟子であるということです。わたしの唯一の願いは自分の望みを押し付けることではなく、グルジの教えをありのままに伝えることです。わたしの意見を求められた場合、まず最初に“もしグルジがここにいらっしゃったなら、何と言われるだろうか?”と自分自身に問い掛けてからでなければ決して答えることはありません。それからおそばに仕えるという恩恵に浴した20年のあいだに書き留めたたくさんのメモを参考にしてグルジだったならこう言われただろうと思われる答え、または実際に言われた内容を答えるように努力しています。“

ヨガナンダ師の世界的な規模で成長を続けている組織の運営に対して彼女が果たしている非常に多くの責任に加えて、パラマハンサジとSRF評議委員会によってゆだねられている20年以上にわたるグルジの講義、授業、非公式の講演の際に彼女が記録した数千枚にも及ぶ速記のメモを文章化する仕事を含む複数の重要なプロジェクトのためにスリ ダヤ マタはかなりの時間を費やしています。グル自身が晩年をまずエンシニータスで、その後はモハーヴェ砂漠にあるSRFのアシュラムで半ば引きこもった状態で過ごされたように、1960年代の後半からダヤ マタジも前述の重要なプロジェクトに専念するために誰にもじゃまされずに引きこもることのできる様にSRFが新しく購入した施設の使用を勧められるようになりました。(様々なプロジェクトやその他の仕事に関してダヤ マタジを補佐するための尼僧を住まわせる必要が生じたため、SRFは2年前にこの施設に隣接する建物を購入しました。)マウント ワシントンの丘に建つSRFマザーセンターは、まだ少女の頃に出家をしてアシュラムに入ってからずっと彼女の”自分の家(home)”でした(パラマハンサジが「あるヨギの自叙伝」と「キリストの再臨」の執筆に専念していた1937年から1948年にかけてはエンシニータスに滞在)。そして今も尚、マウント ワシントンは彼女の大切な住まいであり続けています。

現在、彼女が携わっている主なプロジェクト

  • 生前、パラマハンサ ヨガナンダがSRFの将来のために彼女に与えた指示をまとめること。
  • SRFの編集責任者である、ムリナリニ マタと協力してパラマハンサジの講話、エッセイ、詩、霊性を鼓舞する文集に加えて、彼のかなりの量になる(大いに待ち望まれている)新約聖書の注解書の出版。「The Second Coming of Christ」(キリストの再臨)
  • 偉大なグルの近くに仕えるという恩恵に浴した20年間の詳細な記録の執筆。


深く瞑想し、助けを求める人々に癒しの祝福を送るSRFのプレイヤー カウンシル(神癒祈願)に参加することを彼女はみずからの奉仕の中で最も大切なものと考えています。彼女は霊的 指導を求めて直接手紙を送ってくる人たちに加えて、霊的指導とインスピレーションを与えるための季節ごとの手紙やSRFマガジンに毎号掲載されている記事をつうじてすべてのSRF会員との接触をたもっています。彼女自身はコンピュータを使うことも、インターネットにアクセスすることもありませんが、彼女がその生涯をささげているこの世界中に広がるスピリチュアルな家族と更に密接な関係をたもつためにこのホーム ページを利用したコミュニケーションに貢献することを望んでおられます。

若い頃、ダヤ マタジはグルデヴァの教えを広めるために世界中の多くの国を訪れました。最近はあまり遠い国や都市を訪ねることはできませんが、SRFの評議委員会と協力してグルジの理想に沿ってその教えを世界中に広めるために、引き続きあらゆる重要な決定や問題を監督しています。祈りと季節ごとの手紙をつうじてこの教えに従う一人一人の帰依者との親密な関係を維持することによってグルデヴァが彼女に送った手紙に書かれていた次の言葉を彼女は今でも実行しています。  “君の霊的な、母の様な優しさで、あらゆる人々に霊的な励ましを与えなさい。”

パラマハンサジの生誕100年に当たる1993年以降、彼の教えに対する認識と興味が飛躍的に増加しました。これはみなさんもよくご存知のように、SRFの活動の広がりによるものです。それでは最後に成長を続けるわたしたちの活動の新しい局面に関してダヤ マタジから次の言葉をみなさんにお送りします:

“わたしたちの奉仕の、そしてすべての生命の背後にある大切なこと - この教えを学び、グルに従う理由 - を決して忘れてはいけません、それは神を見つけるということです。そうすれば、あらゆる経験と困難な状況の中に神の祝福を見ることができるでしょう。”

“新しい千年紀(ミレニアム)に適応し、成長し、奉仕する能力という、セルフ-リアリゼーション フェローシップの本当の強さ(strength)はわたしたち一人一人がグルジの教えの精神を生きることにあります。そしてもちろん、わたしにとってそれは唯一つのことを意味しています。それはグルジが肉体を離れる直前に言われた不滅の言葉です、

“わたしがこの世を去った後、ただ愛だけがわたしの代わりを務めることができる。神のことしかわからなくなるほど、昼も夜も神の愛に夢中になりなさい。そしてその愛をすべての人に分け与えなさい。”

“When I am gone, only love can take my place. Be so drunk with the
love of God night and day that you won’t know anything but God;
and give that love to all.”


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